
スクリーン印刷FAQ
インキについて
UVインキでスクリーン印刷をしてましたが、剥がれやすいのですが対処法が何かありますか?
紙、布などは多少インキが染み込むので問題がありませんが、表面が硬い素材になると次工程での
加工(断裁.曲げ)等の衝撃により剥がれてしまいますので印刷部分を避けた方が良いです。
スクリーン印刷でUVインキの剥がれにくくする対処法としては、以下の通りです。
1. 基材表面の適切な前処理を行う
UVインキの密着性を向上させるために、基材表面を適切に処理して物理的・化学的にインキが乗りやすい状態を作ります。
🔵具体的な方法
●脱脂・洗浄
表面に付着した油分、ホコリ、汚れを除去する。
IPA(イソプロピルアルコール)や専用の洗浄液を使用。
●表面処理
・コロナ処理:
プラスチックやフィルム素材の表面張力を向上させる方法。
インキが基材に広がりやすくなるため、密着性が向上。
・プラズマ処理:
金属やガラスなどの高密度基材に有効で、表面に活性化層を作り、密着性を向上。
●表面粗化
軽く研磨(サンドペーパーや研磨パッド)を行い、表面に細かな凹凸を作る。
凹凸があることでインキが基材に物理的にしっかりと固定される。
2. 適切なプライマーを使用する
基材の種類に応じたプライマー(接着促進剤)を使用することで、UVインキの密着性を大幅に向上できます。
🔵推奨するアプローチ
●プライマー選定
使用する基材に対応した専用プライマーを選択。
例: プラスチック用、ガラス用、金属用プライマー。
インキメーカーが推奨する製品を利用すると相性が良い。
●均一な塗布
薄く均一に塗布することが重要。
ムラがあると、インキが密着しない部分が発生する可能性があります。
●乾燥時間の確保
プライマーは完全に乾燥させてから印刷を行う。乾燥が不十分だと密着不良の原因になる。
FAQ インキについて