ISO14001:2015 認証

お気軽にご連絡ください

0575-21-7177

受付時間 8:30~17:30(月~金)(祝祭日除く)

クラス10,000レベルのクリーンルーム 他の印刷室がHEPAフィルターで空調管理 スクリーン印刷+各種加工・成形=一括発注 1,000✕3,000mmの大型スクリーン印刷が可能

スクリーン印刷FAQ

版について

版の耐久性はどこのくらい持ちますか?

 

スクリーン印刷における版の耐久性は使用する版の種類や印刷条件によって異なります。以下に、直接法の感光乳剤版と間接法のフィルム感光版について、それぞれの耐久性等については以下の通りです。

 

1. 直接法の感光乳剤版(エマルジョン版)の耐久性

🔵耐久性に影響する要因
●乳剤の種類:
通常の感光乳剤は比較的柔軟で、耐摩耗性は中程度。
高耐久性の感光乳剤を使用すると、耐摩耗性が向上します。

 

●印刷素材:
紙や布などの柔らかい素材では、版の摩耗が少なく耐久性が高い。
プラスチックや金属のような硬い素材に印刷する場合は、版の摩耗が早くなります。

 

●インクの種類:
水性インクは乳剤へのダメージが少なく、耐久性が向上。
溶剤系インクやUVインクは乳剤を劣化させる可能性があり、寿命が短くなる場合があります。

 

●印刷条件:
高い印刷圧力や過度の洗浄は乳剤の剥がれを早めます。
適切な圧力と洗浄方法を守れば、版の寿命を延ばすことができます。

 

●洗浄の頻度と方法:
インク残留を防ぐために洗浄が必須ですが、強い溶剤や過度なブラッシングは乳剤膜を傷つけ、耐久性を低下させます。
水性インクの使用時は比較的洗浄による劣化が少なく、耐久性が向上します。

 

●スクリーンメッシュとの密着性:
乳剤膜がメッシュにしっかり密着している場合、取り外しや再取り付け時のダメージが少なくなります。

 

●取り扱いの丁寧さ:
ロット切り替え時にスクリーンを乱雑に扱うと、メッシュや乳剤膜に物理的なダメージが生じ、耐久性が大幅に低下します。

 

●版の保管:
印刷後、湿気や直射日光を避けて適切に保管すれば、次回使用時にも劣化を抑えることが可能です。

 

 

2. 間接法のフィルム版(フィルム感光版)の耐久性

フィルム感光版は乳剤膜を別の基材(ポリエステルフィルムなど)に形成してからスクリーンに貼り付けるため、乳剤膜の密度が高く、耐摩耗性が優れています。
また、乳剤膜が均一で硬化処理がしっかりしているため、印刷の繰り返しに強いです。

 

🔵耐久性に影響する要因
●フィルム素材の種類:
高品質なフィルムを使用するほど、耐久性が向上します。
通常のフィルムでも十分な耐久性がありますが、高精細印刷や長期生産では高耐久フィルムが推奨されます。

 

●印刷素材:
硬い素材(プラスチック、金属)での連続印刷では摩耗が増え、耐久性が低下します。

 

●インクの種類と乾燥方法:
UV硬化インクや溶剤系インクではフィルムが劣化しやすくなります。
水性インクや低温乾燥を採用すると寿命が延びます。

 

●版の張り付け精度:
フィルム版をスクリーンに正しく貼り付けることが、耐久性や精度を保つために重要です。

 

●スクリーンとの接着性:
フィルムがスクリーンに均一かつ強固に接着されている場合、取り外しや洗浄の影響を受けにくくなります。

 

●洗浄と保管方法:
フィルム版は硬度が高い分、溶剤やブラッシングには強いですが、適切な洗浄方法を徹底することで寿命を延ばせます。
保管時に湿度や熱を避けることが耐久性向上のポイントです。

 

お問い合わせはお気軽に!ご覧頂きまして誠にありがとうございます。スクリーン印刷等のことなら「ドルックジャパン」にお任せ下さい!0575-21-7177