
スクリーン印刷FAQ
材質について
PETにスクリーン印刷をしたいのですが、密着性が心配です。対策は何かありますか?
PETは耐溶剤性に強い材料の為、異接着コートが必要となります。
PETへのスクリーン印刷を行う時の問題・対処方法等について、以下の通りになります。
1. PETにおける密着性の問題点
🔵PET素材の特性:
表面が非常に滑らかで、化学的に安定しているため、インキが密着しにくい。
表面張力が低く、インキが広がりにくい
脱脂や洗浄だけでは密着性の向上が難しい
耐溶剤性に強い材料の為、異接着コートが必要
🔵スクリーン印刷時の課題:
印刷後のインキの剥がれや色落ちが発生しやすい。
特にUVインキの場合、インキがPETの表面に物理的に乗るだけの状態になるため、二次加工や使用時に剥がれるリスクが高い。
2. 異接着コート(プライマー処理)の役割
異接着コート(プライマー処理)は、PET表面に薄い化学層を形成し、インキとの密着性を高める役割を果たします。
🔵プライマーの効果
●表面エネルギーを向上:PET表面の表面張力を高めることで、インキが均一に広がりやすくなる。
●接着促進:プライマー層がPET素材とインキの中間層として機能し、密着性を強化。
●耐久性向上:印刷後の摩擦や二次加工(抜き加工、ラミネートなど)に対する耐性を向上。
🔵プライマー処理のメリット
●密着性が向上し、剥がれのリスクが大幅に軽減。
●耐摩耗性、耐候性、耐薬品性が向上。
●インキの鮮明な発色が得られる。